赤ちゃんの面倒見るのは大変なことです。
朝から晩まで24時間、気を失いそうになります。
- もっと愛してと泣く赤ちゃん
- もう限界と、それでも愛する親
人間はこの期間を通して、安定した子供が育ち、強固な親子の絆ができる様になっている様です。
幼少期にしっかり愛を受けると、ストレス反応や不安行動が低い大人になる。
以下ラットなど動物の実験によりますが、人間でも同様の結果が見られる様です。
新生仔の脳には、オキシトシン受容体が豊富にあり 、母親による舐め /毛づくろいの刺激を多く受けると 、メスではオキシトシンの働きが増強され 、ストレス反応性や不安行動が低いオトナに成長します 。(引用:本「言ってはいけない脳と心の正体」 )
幼少期に親からの愛を受けないと、発育や社会性に問題が生じる。
戦中 ・戦後の劣悪な環境の孤児院で乳幼児期を過ごしたヒトや 、母親や仲間から引き離されて育てられたサルに 、長期的で深刻な発育や社会性の問題が生じたという 「母性剝奪 」の研究(引用:本「言ってはいけない脳と心の正体」 )
幼少期に親からの愛を受けないと、男の子は子育てに熱心でなくなり、女の子は一夫一妻の強さを形成できなくなる。
一夫一妻制のプレ ーリ ーハタネズミでは 、出生後間もなくの間の親による世話刺激の強度を変化させたり 、オキシトシンやバソプレッシンの働きに介入したりすることにより 、仔の成長後の繁殖戦略を調節することができます 。親による刺激が少ない場合 、オスの仔は将来子育てに熱心ではなくなり 、メスの仔ではペア =ボンドを形成しにくくなります。(引用:本「言ってはいけない脳と心の正体」 )
幼少期に親からの愛を受けないと、男の子は攻撃性が高くなる。
乳幼児期に長期入院などで養育者から引き離された経験があると、大きくなってから暴力犯罪を犯すリスクが高まる様です。
プレイリーハリネズミの実験でも、同様の状況を作ると、攻撃性が高くなるという結果が出ていて、症状はオスに顕著に現れたと言います。
男の子が攻撃的になり犯罪を犯すリスクは20代前半(若年成年期)に極端に高まり、その後減少する様です。
女の子は元々、暴力犯罪自体の件数が少ないのですが、女の子も幼少期に愛着形成がされないと、犯罪を犯すリスクが高くなると推測されます。
親の愛し方は子孫に引き継がれる。
以下ラットの例ですが、人間においても同様で、親が子供の面倒を見ない場合、子供もまたその子供の面倒を見なくなります。
ラットの母親にも 、舐めたり毛づくろいしたり 、子どものケアに熱心な個体と 、放任気味な個体がいます 。そうした子どもへの構い方は娘に受け継がれますが 、子どもをよく世話する母親とそうでない母親との間で子どもを取り替えると 、娘の養育行動パタ ーンは 、生みの親ではなくて育ての母の養育行動パタ ーンに近似します 。(引用:本「言ってはいけない脳と心の正体」 )
これは、次の世代、次の世代に引き継がれる可能性があります。
そうすると不安定な人が多い家系になり得ます。
もしそうなったら、どこかの世代でそのループを切れたら理想です。
愛される対象は母親だけでなくても良い。
母親だけで、赤ちゃんを見ることは至難の技です。
母親同士が共に子育て
テレビ番組「NHKママたちが非常事態」によると、
母親たち同士が、他の子の面倒みる社会が、ある部族で実現されているのを紹介していますし、
(他の子の授乳でさえも協力します。)
お母さんたちが、ママ友・ママ会を欲するのは、
人間は「母親同士が、子育てを助けあう様にできている」からだと言います。
父親が子育て
父親にも母性と同様のものがあり、子育てにより発動すると言います。
「父性本能」と言えるこれは、父親も子育てができる様になっているということです。
(テレビ番組「NHKママたちが非常事態」による)
祖父母が子育て
更には、お爺ちゃんお婆ちゃんが子供に愛を注ぐことができる様になっていて、自分の子供以上に孫を可愛いがったりもします。
サザエさんみたいに「3世代が共に暮らしてて仲が良い」、子供にはこれは理想に思えます。
大人全員が子育て
安心して、幼児との愛着を形成できる社会にすることが大事だと思われます。
出生率も低い、愛着形成され安定した子も少ない、という社会になると大変なことになります。
「三つ子の魂百まで」
大人たちが一丸となって子育てをしていく、ことが大事だと思います。
お兄ちゃんお姉ちゃんが子育て
お兄ちゃんお姉ちゃんからも、兄弟の愛を受けれます。
まとめ
- 幼少期に愛着が形成されることにより、安定した大人に育つ
- 子供の面倒の見方は、子孫に引き継がれる。
- 子育ては母親だけでなく、大人全員でするのが理想。