本物のGIVE(贈与)が世界をより良くする。既に受け取っていることを認識し与えよう。

この本の内容は「贈与」とは何かです。

この本では、贈与と呼びますが、GIVE &TAKEと相対させて、私は「本物のGIVE」と呼ぶことにしました。

贈与(本物のGIVE)とは
GIVE & TAKEやWin-Winなどと違い、交換の概念ではありません。

見返りを求めて与える行為でもありません。

与えて呪いをかける行為でもありません。

「ただただ与えて私は受け取ることはしませんよ」と一方的に犠牲になる行為でもありません。

贈与(本物のGIVE)とは
相手は与えられている時には気づかず後で気づく、又は、後でも気付かない、ものだそうです。

相手が後で気づこうが気付くまいが、本物のGIVEを与えた本人に戻ってくるか、又は、そのまた他の誰かに与えられる、ものだそうです。

本物のGIVEは、
世に循環してグルグル回っていく様です。

白紙の状態から、誰かが新しく本物のGIVEを発すれば、世の中に新しく本物のGIVEが生じ、その新しいループが回るのか?素晴らしい。
と思ったのですが、この本で言うと、それは違う様です。

本物のGIVEは、本物のGIVEを受け取った人にしか、与えることができないそうです。

まず受け取らないと与えれない様です。

ただ、聖人だけは、本物のGIVEを受け取らなくても与えれることができる様ですが、そういう人は原則から外れてしまうため、存在し得ず、早くに亡くなってしまうらしいです。
では、どうしたら良いのか?

自分が、本物のGIVEを受け取っていると、考えることです。

自分は本物のGIVEを受け取っている

・生きていること
・水が飲める、空気が吸えること
・ご飯が食べれること
・趣味ができること
・小学校で授業を受けれたこと
・知識を得れること
・スマートフォンを持ってること
・些細だと思ってた親がしてくれたこと
・些細だと思ってた誰かからしてもらったこと
いろいろ受け取っていると考えることです。

色々受け取っていると感謝してみることです。

本物のGIVEの根源は感謝だったり、本物の愛とも言えるかも知れません。

本物のGIVEを受け取っていることに感謝し、それを他者に与えることが、新しく本物のGIVEのループを生み出し、世の中をより良くするのだと思います。

自分はどれだけ多くのことを受け取っているか考えてみよう。

(人と比較はなしで、自分が与えられていることだけに目を向け、小さなことでも必死に見つけてみよう)

また隣人に与えることも大切ですが、
家族に与えることが大切だと思います。

「受け取らないと与えれない」なら、家系内でのGIVEの量が、子々孫々変わらないのでは、と思うのです。

自分の与えられた本物のGIVEをより多く見つけて、親から与えられた以上に、自分の子に与えることで、家系内でのGIVEの量が増え、家族→社会→国→世界をより良く強くするにことにつながると思うのです。

資本主義は
・徹底して交換のみで回る
・交換は1回行われるごとに完結し、関係性も1回ごとに完結する。

この本には、
本物のGIVEは、この交換の世界経済をも結果的に加速させ、より良い経済圏にできる
と書いてあります。

資本主義社会にいるため、
人間関係も1回づつで完結する交換関係になりがちです。

しかしこの本を読むと
本物のGIVEが、交錯しあい、ぐるぐる回り、いつどこで与えたかも忘れ、交換しなければと考える隙もない

・与え合いの世界
・感謝の世界
・家族の様な世界

が見えてきます。