自分自分は存在しない|動的平衡
動的平衡とは?
生体の中で合成と分解を繰り返している反応で,合成と分解が同じ速度で進んでいるため,一見変化が起きていないようにみえる状態.

全ての物質は、動的平衡状態であるという。
原子・分子という「つぶつぶつぶ」が、動き回り、変化しているが、平衡を保ち、その物質自体に変化はない様に見える。

人も原子・分子という「つぶつぶ」からできている。

それら「つぶつぶ」は動いているが、人としては平衡を保ち、動いていない様に見える。

人の細胞は、交換を繰り返している。
先に捨て、新しいものと交換される。
昨日の自分と、今の自分は、すでに、ある程度違う「つぶつぶ」でできている。
数ヶ月も経てば同じ「つぶつぶ」は一つもなく、全く別物になっている。

人は食べて生きている。
食べ物の「つぶつぶ」は、食べた人の「つぶつぶ」になる。

「つぶつぶ」は次第に減っていき、人は死に向かう。

人は、生まれてから死ぬまで、同じ「つぶつぶ」の自分ではないし、
食べものの「つぶつぶ」から自分の「つぶつぶ」が作られ、
死んだ時の自分の「つぶつぶ」は自然の一部になる。

科学的に、自分という概念はなく、全体が動的平衡です。

科学的に自分という存在はないのに、
人間は何故自分という概念を作るのか?

自分という概念が、多くの争いを生み、人々を苦しませました。

自分という概念が、煩悩をもたらし、苦しみをもたらします。

何の意味があるのか?

自分という概念が、強いモチベーションを与えたかもしれません。おそらく自分パワーで力強く活動している人もいると思います。

でも自分パワーで活動する人の周囲では、やはり、自分同士の衝突が起こるのではないか。

衝突・争いは、自然科学の動的平衡の法則とは反対です。破滅・破壊をもたらします。

やはり、自己を中心とした過分な欲望が、不幸の根源ではないか?

【充足の心が幸せな心を作る】自己中心的な過分な欲求が不幸の根源かもしれない。

周囲と動的平衡を保ちながら、強いモチベーションを作ることはできないのか。

今日から、
自分のために!
自分のやりたいことのために!
自分の成果のために!
自分のために成長する!
という概念を捨てて、

全体を代表してためになるからする!
全体を代表してやりたいことをする!
全体を代表して成果を出す!
全体を代表して成長する!
という考えで日々を過ごしてみようと思う。

他と調和を保ちながらも、力強いモチベーションが湧くか、実験です。

全体は、家族でも、周囲の人でも、国でも、世界でも、良いと思う。

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