苦痛の原因は、自分の頭の中で作る物語

2006年、京都大学の研究所にいたチンパンジーのレオは、首から下が動かない半身不随になりました。全身の細胞が死に耐え難い痛みが襲いました。
痛みが治まり、半身不随なのに、尿検査ではストレスホルモン正常、笑顔さえ見せ、鬱病にはなりませんでした。
リハビリにより3年後には歩行機能を取り戻しました。

苦痛の原因は、自分の頭の中で作る物語(人間にしかない)

野生動物は、
苦痛を経験した時だけ苦しみ、
その後すぐ正常な状態に戻ります。
慢性的な不安や鬱、精神疾患が観測されたことがありません。

ですが
人間だけは
苦痛を経験すると
「なぜ自分だけがこういう目にあうのか?」とか「もう情けない。人生終りだ。」とか
頭の中でずっと苦痛が継続するような物語を作ってしまうことができます。
それで、その物語によって、鬱病や精神疾患になったりします。

自分の頭の中で作る物語「第二の矢」を自ら刺している

この「半身不随」というのが「第一の矢」で
「なぜ自分だけこういう目にあうのか?」「もう情けない。人生終りだ。」というのが「第二の矢」だとすると、

動物は「第一の矢」しか刺さらないですが

人間は「第一の矢」が刺さったら、
さらに「第二の矢」を自ら刺して、
苦痛をずっとこじらせることができます。

人間は異常な状態

さらには、第二の矢の苦痛に耐えれなくて、生を終えてしまう人もいると思います。
そうなると、第二の矢というのは、人間の生存機能に反する機能になってるので、そんなものが存在していること自体、
人間は何か異常な状態にいる様です。

「第二の矢」を自ら刺さないようにしよう

この異常な状態を作る
頭の中で勝手に作ってしまう
「第二の矢」

自ら刺さないようにする必要があります。

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