「自信がない-ある」は必要ない。「自分への思いやり」(セルフコンパッション)が必要。
・「自信がある・ない(自尊心の高低)」という基準には、メリットとデメリットがあるが、

・「セルフコンパッション(自分への思いやり)」には、そのメリットが全て含まれ、デメリットはない。

「僕は自信があるからできる」「私自信ないからできない」「自信を持ちなさい!」などと言う考え方に縛られる必要はありません。

何故なら、
セルフコンパッション(自分への思いやり)を持つことで、自信と同じメリットを得ることができ、自信のデメリットは持たなくてよくなるためです。

自信(Self-Confidence)

・自信レベルが高いと、強く印象づけれるが、ひんしゅくを買う。

・自信レベルが低いと、好感は持たれるが、敬意は得られない。

自信過剰 自信不足
メリット ・良い気分になる(幸福感)

・やり抜く力を高める

・他者に強い印象

・道を極める意欲・手段を得やすい。

・人々から好かれる

デメリット ・傲慢になりやすい。

・人々から疎外される。

・共感性が低下。

・自己改善できない。現実を見れない。

・気分が沈みがち。

・他者から低く見られる。

自信の高低は、自尊心の高低

自信の高低が、どっちもどっちな原因は、自信という観点は自尊心のレンズを通して見るから。

自尊心のレンズ
自己の価値を証明することに執着する。

自分は素晴らしいとつねに感じているために 、現実から自分を切り離すか 、自分の価値を証明するためにル ームランナ ーで走り続けなければならない 。いつかは自分の期待値に届かず 、ひどく落ち込むことになる 。また 、執拗に自分を証明し続けるので心身が疲れ 、不安で落ち着かないのは言うまでもない。

セルフコンパッション(Self-Compassion)

セルフコンパッション(Self-Compassion):自分への思いやり

メリット
・傲慢にならない
・自己改善を怠らない(現実を直視)
・妄想に繋がることはない
・良い気分になる(幸福感)
・他者を思いやれる。共感性を高める
・やり抜く力を高める(自分責めない、失敗さほど恐れない、先延ばし減る)

『セルフ ・コンパッションと自己に関連する不快な出来事に対する反応─自己を思いやることの意義 』と題する研究では 、自分への思いやりのレベルが高い人は 、現状認識も正確であることが明らかになった 。彼らは自分自身や世界を正確に把握していたが 、だからといって失敗したときに 、自己を責めることもない 。一方 、自尊心に重きを置く人びとは 、ときどき自分を欺いたり 、否定的だが有益なフィ ードバックを退けたりする 。現実を受けいれるより 、自己の価値を証明することに執着するのだ 。これは傲慢さやナルシシズムにつながりかねない 。統計的に調べると 、自尊心とナルシシズムのあいだには確かな相関関係があったのに対し 、セルフ ・コンパッションとナルシシズムの相関関係はほぼゼロだった 。

fMRIの画像を見ると、「自分への思いやる」人(自分を許す人)の脳は、「他者を思いやる」領域が活性化している。

夫婦が良いパートナーかという判断材料にセルフコンパッションが優れていると評価されている。

自尊心(自信がある-自信がない)という観点はもう気にもかける必要はない。

「自分への思いやりを高めていくこと」それを進めていこう。

頭の中で巡る「自尊心を高低させる言葉」を、「自分を思いやる言葉」に書き換えていこう。

発する言葉も書き換えていこう。

詳しくは正しくはこちらの本を読んでください。上記引用はこちらの本のものです。