人間の脳は、「快・不快」の反応から感情を生み出す様です。
「快・不快」は本能的な基本の感情
「快・不快」の反応は、動物にもある基本的な生存機能であり、
快を得て、不快を避けることにより、生存を助ける機能です。
人間にもある基本の脳力であり、本能的な脳力です。
「快・不快」から様々な感情が出てくる
脳は「快・不快」を感じると、そこに感情を関連づけます
例えば、「喜・怒・哀・楽」や「好き・嫌い」があります。
「快い」と感じると、「喜・楽」を感じているとし、喜んでる、楽しんでいるとします。また好きとしたりします。
「不快」だと感じると、「怒・哀」を感じているとし、怒っている、悲しんでいるとします。また嫌いとしたりします。
- 「快・不快」=「一次感情」
- 「喜怒哀楽」「好き・嫌い」=「二次感情」
「快・不快」を誤った感情にむすびつけてはいけない
これを例えば「善・悪」という感情に結びつけてしまうと大変です。
自分の脳が本能的に勝手に感じていることを、
「快」を「善」に結びつけて
「不快」を「悪」に結びつける
とうことが起こらない様に注意が必要です。
そんな人間たちが集まれば、不快を感じあうと、悪だ悪だで壁を作り、避け、批判する、そんな大変な状況になるように思えます。
宗教間や思想の対立など、この本能の関わりが多少あるかもしれません。
また、「快」は「卑しい感情」であり、「不快」は「美徳的な感情」などと根拠なく結びつけるのも注意です。
生存のために本能が勝手に不快に感じただけなのに、誤った感情を持たない様注意です。
快を感じたら味わって、不快が来たら生存反応が起こっているとして、必要があれば対処すれば良いのです。
「快・不快」は、脳の「側坐核・扁桃体」から来る
人間の脳には、「快」を感じる「側坐核」という部分が左右対象2個あり、「不快」を感じる「扁桃体」という部分が左右対象2個あります。
側坐核と扁桃体は対をなしている様に存在します。
側坐核はドーパミンに関連し、扁桃体はノルアドレナリンに関連するようです。
<側坐核と扁桃体の位置>
近くにある
<側坐核>
扁桃体より内側に位置
<扁桃体>
側坐核より外側に位置
人間や動物の機能として「快・不快」が最初の情動反応としてあり、そこから様々な感情が現れる様です。
極端にいうと、今の自分の感情は「快・不快」のどちらか2つだけに分けて取れると思います。
まとめ
・「快・不快」が情動反応の始まりで、様々な感情に表される。
・「快・不快」は本能的に勝手に感じるものなので、誤った解釈をしない。
・「快・不快」は、「善・悪」とは違う。
詳しくはより正しくは下記の本をご覧ください。