他人と比較しないと幸福感が上がる。比較すると幸福感が下がる。

カリフォルニア大学の心理学教授ソニア・リュボミアスキーが調査研究してきた内容によると、

  • 他人と比較しないと幸福度が上がる。

  • 他人と比較すると幸福度が下がる。

と言うことだ。

優越感も劣等感も幸福度を下げる。

  • 下向きの比較(優越感)
  • 上向きの比較(劣等感)

どちらの方法でも「他人と比較すると幸福度が下がる。」という結論だ。

優越感も劣等感も心理を歪めるということがアドラー心理学でも言われている。

劣等感を感じると不幸を感じるのは分かるが、

優越感で幸福を感じようとするのも、その時は良いが、後で幸福感が低い人生になると言う。

幸福度が高い人の考え方

幸福度が高い人は、他人と比較する考え方ではなく、「上手く言っている人を賞賛し、大変な人を慈しむ」考え方だと言う。

自分観察をしてみると?

これを知って自分観察してみると、1日中比較ばかりしていることを認知できた。

・朝電車に乗っている時、前の席に座っている人を見るだけで比較する。あの人はIT系だろうなITの技術があるから将来ビジネスを作りやすいんだろうな(劣等感)

・あの人は疲れているなあ、そんな嫌な仕事やめたら良いのに(自分の方がまだまし 優越感)

・日経新聞のコラムを見ながら、こんな難しい言葉を使いながらコラムを書けるなんてすごいな。楽しく仕事しているんだとうな。(勝手な 劣等感)

・欲望に駆られて1人でドラマを見てしまったけど、あの人はこんな意味のない時間を持っていないだろうな(劣等感)

他人との比較を辞めてみると、実感できる。

気づくごとに、他人との比較を辞める。

すると、すぐに不幸な気持ちがなくなり、幸福感が下がるのを止めた感があり、スッキリする。

他人と比較しないことに罪悪感を感じる必要はない。

不思議なのは、他人と比較しないこと自体に、罪悪感を感じてしまいそうにもなる。それも不幸感が凄い。

メディアもそうだし、学校だってそうだし、会社でだってそうだし、他人と比較させることによって必死にさせようとする。確かに、人は堕胎な面があるので、他人と比較させて競争させると見た目は一生懸命にする。そんな環境でいる人達が大勢なはずなのに、自分は他人と比較しなくて良いのか?

全く意味はない。メディアは他人と比較するその時だけ感じる優越感という欲望を満たすが、幸福感は持続せず下がる人生を作る。幸福感が下がるので優越感を常に求めて幸福感を上げようとするが、人生としては幸福感が下がる。劣等感として感じる人は精神的に大変だろう。

不幸のスパイラル環境を断つ

「他人と比較して生きると不幸になり、他人と比較しないと幸福になる」と言う原理が証明されている時代。しかもすぐに実体験できる。この本は2012年初版発行。

不幸なスパイラルが回っている環境にいる必要はない。むしろそのスパイラルを切らないといけない。

他人と比較するのではなく「上手く言っている人を賞賛し、大変な人を慈しむ」これが幸福な心持ち。

今後

自分は、

  • 他人と比較するのをやめる。

  • 模範となる人を見つけ真似して成長する

  • 自分が上手くいった時は、全体を代表して上手くいっている。

  • 大変な人がいたら慈しむ

そういう考え方を持っていくことにする。