【より幸せな対人関係】自分の課題と他者の課題を分離する

自分の課題と他者の課題を分離できないと対人関係が摩擦が起こります。

自分と他者の「課題の分離」ができると対人関係の悩みは改善するということです。

あらゆる対人関係のトラブルは、「他者の課題に踏み込む」「自分の課題に踏み込まれる」ことによって起こるといいます。

これはアドラー心理学の内容です。

アドラー心理学では
・何事も「これは誰の課題なのか?」という観点から考え始めます。
また
・「どこまでが自分の課題か」「どこからが他者の課題か」見極め、線引きします。

例えば、
机の上を片付けれない部下がいたとします。これは部下の課題で、上司の課題ではありません。
ただ、他の人の迷惑になる様だと教育してあげる、ここまでは上司の課題だと線引きします。
伝えることは伝えて、人の迷惑にならない範囲で片付けられているのなら、それ以上片付けれないのは部下の課題です。
この様に課題の分離をしっかりできれば、悩むことはないということです。

悩むことがない所で線引きし課題の分離をすることが、対人関係の悩みを解決する上で重要なことです。

他の例ですと
ある人から下に見られているのでは?という悩みを持つとします。
その人が自分を下に見るようであれば、それはその人の課題。
自分が下とか上とか気にしているのであれば、それは自分の課題。
このように分離するならば、他者が下に見ようと何だろうと関係がありません。ただ自分が上とか下とかを気にしてしまう原因を突き止めそこだけ改善すれば良いのです。

課題の分離は家族の中でもするべきでしょうか。
・それは冷たいのでは?
・そして家族の一員が不幸な状況だと自分も幸せになれずどうにかしたい。
と疑問に思います。

これは持論ですが線引きする所が大事だと思います。

例えば、弟が引きこもりお金も稼げず一人苦しく生活しているとします。

・弟が引きこもり、お金を自分で稼げないのは弟の課題
・兄として悩みを聞き、自分が分かる範囲で答えてあげるのは、兄の課題。

と決めます。
そうすれば、無駄に悩むことがなくなり、兄の課題だけに集中できるかと思います。

悩まない所で線引きしないといけませんが、この線引きをより他者のために引ける様に成長することも大事だと思います。

今皆が持っているiphoneの発明も、自分の課題であるいう線引きをより他者に貢献できる所まで持ってきた結果だと思います。

現状の世界は、他者の課題に踏み込み、自分の課題とを切り離せず、勝手に悩み続けやすい環境になっています。
メディアが特にそうです。ニュース、新聞、ワイドショー、様々なコンテンツで他者の問題ばかりを取り上げています。自分ではどうすることも出来ない、他者の課題の情報たちです。
これらはしっかり他者の課題だと、自分の課題とを切り離し、自分の課題を改善していく生活をしていけるかによって、より良い対人関係を作って行けるようになるのだと思います。

どうすることもできない他者の課題の中に生きずに、自分の課題を改善していく生活をし、より良い対人関係を作って行きましょう。

結局、
自分の課題は自分でしか解決できず、他者の課題は他者しか解決できないのですが、これは一人一人に自分の責任範囲があるということです。

ですが、
他者の課題が解決できる様に、他者を勇気づけることはできるのです。
アドラー心理学では勇気づけることを重要視しています。

上記の内容は全て下記の本から学びました。歴代の哲学者が悩みに答えてくれる、人生のヒントになる本です。