劣等コンプレックスと優越コンプレックスは同じ【他者との比較はやめた方が良い】

ミハイ・チクセントミハイは、
劣等コンプレックスと優越コンプレックスは同じだといいます。

優越コンプレックスは、自分に劣等感情があるため、優越感をよりどころにするので、結局、劣等感が原因なため、劣等コンプレックスと同じだということです。

優越感を抱き相手を見る人、劣等感を抱き相手を見る人、どちらも結局自分に劣等感を持っているのです。

アドラー心理学では、劣等感は人間の心理を歪ませるということで、克服するべきことだと言います。

(劣等感は強いエネルギーがありますが、劣等感のエネルギーを使って何かを成したとしても、動機を劣等感から他へ転換できなければ、いつしか人は壊れます。もし優越感に転換しても劣等感のままなので何も変わりません)

また、
劣等感と優越感はどちらも、幸福感を下げることが分かっています。

ですが、
人間には比較する能力があるため他人と比較してしまい、劣等感を感じやすいのです。

何故、
人間は比較できる能力があるのでしょうか。

おそらく人間は
・人と人
とを比較する様にできていなくて、

・物事と物事
・物と物
を比較できる様にできているのだと思います。

例えば
物事と物事を比較する例で言えば、
「未来の目標に向かって、今は目標対比どれくらいなのか?」という様な、他人と比較することとは関係がない比較などがあると思います。

また、
物と物で言えば、
このミカンは、あのミカンより美味しい。前作ったサラダより、今回作ったサラダの方がドレッシングの材料を変えたため美味しくなった。等があるかと思います。

また
他人との比較が一切ない様に
「今の自分」と「未来の理想の自分」と比較するのも劣等感がでないです。

注意点は、
「物事と物事」の比較、「物と物」の比較をする際は、自然とその物事を行った他人を比較の天秤にかけてしまったり、その物を作った他人を比較の天秤にかけてしまったりすると、劣等感を感じているとことがあり、それはやはり幸福度が下がる様に感じます。

人間は、日々の生活で勝手に色々な感情を巡らせます。それをチェックしてみると良いです。
1日中自分の感情をチェックしていると、劣等感を感じることが、しょっちゅう起こっていることが分かります。

一度、
1日のある1時間だけでも試してみると良いです。
自分が、劣等感とどれだけ一緒に生活しているか?

そして次には
劣等感を辞めることにしましょう。
少しづつ、あっ、劣等感きてるな、人と比較するにやめよう、とやっていけば、確かに精神がスッキリします。
これはその分自分が幸せになったと言って良いと思います。

結局は、
・優越感と劣等感は、どちらも劣等感に起因している。

・劣等感を起こさせる「他人と比較する」ことを辞める分、幸福になる。

参考文献